シンガポールで清水建設が大規模住宅分譲事業に参画

2011年10月05日 11:00

 シンガポールは、一人あたりのGDPが既に日本を超え、2010年のGDP成長率は14.5%と同国建国以来の数字を記録。このGDP成長率は2011年上半期も4.9%と依然高い水準を示し、順調な経済成長を遂げていること、また、所得水準についても年々向上していることから、今後底堅い住宅需要が見込まれている。

 そのような中、清水建設は、新長期ビジョンに掲げたグローバル事業の強化方針に基づき、シンガポールで計画されている大規模住宅分譲事業に参画する。

 同事業は、シンガポール中心部のビシャン・セントラル地区において、総戸数約500戸、地上38階の超高層マンション2棟の建設・分譲を行うもの。事業予定地は、地下鉄2路線が利用可能なビシャン駅から徒歩5分という好立地にあり、ビジネスエリアであるラッフルズプレイス及び人気の高いショッピング街であるオーチャードロードからもほど近く、ジャンクション8等の商業施設、同国最大規模の公園であるビシャン・パーク、ラッフルズ学院などの名門校に近接するなど、住宅地として優れた環境にあるという。

 同社の参画に先立ち、アジア有数の不動産会社であるキャピタランド社が企画し、同社と三菱地所の子会社が共同出資した合弁会社により計画が進められてきた。同社は、新設開発事業子会社「シミズ・インベストメント(アジア)社」を通じ、キャピタランド社の有する合弁会社の持分を一部買取ることにより、合弁会社に対して20億円を出資。この結果、キャピタランド社、三菱地所及び当社の子会社の持ち分はそれぞれ65%、25%、10%となる。

 今後も同社は引き続き、シンガポールを中心にアジアで投資開発事業機会の検討を進め、グローバル事業、さらにはストックマネジメント事業の強化につなげたいと考えている。