もう後悔したくない! 「痩せ細胞」を増やして太りにくい身体を手に入れる方法

2024年07月14日 09:50

画・「梅雨バテ」3人に1人。水分補給が重要。利尿作用の高いコーヒーなどは逆効果。

毎年、夏が訪れるたびに「もっと早く、ダイエットしておけば良かった」と後悔している人も多いのではないだろうか

毎年、夏が訪れるたびに「もっと早く、ダイエットしておけば良かった」と後悔している人も多いのではないだろうか。

 エステサロン「フォーレディ」の経営及びエステ関連商品の研究開発販売などを手掛けるアイ・ユナイテッド株式会社が、昨年夏に20代〜30代の女性100人、40代~50代の女性100人を対象に実施したインターネット調査によると、20〜30代の女性で「夏に向けてダイエットした」と回答した人は27%だったという。また、ダイエットは成功したかという問いに対しては、「はい」と回答した人が37%にとどまったという。

 ダイエット経験者の多くが、自身の身体が「太りやすい」と思っているようだ。実際、同じような世代で、同じような食生活、生活習慣を送っていても、「太りやすい人」「太りにくい人」はいる。最近の研究では、体重と身長の関係から算出されるBMI指数が低い人は、脂肪細胞の中でも、脂肪分を分解して熱を生み出し、エネルギー消費量を増やす「褐色脂肪細胞」の割合が多いことが判明している。

 「痩せ細胞」などと呼ばれることもある褐色脂肪細胞は、残念ながら加齢によって減少することが分かっている。年齢が高くなるにつれ、太りやすくなったり、痩せにくくなったりするのは、この褐色脂肪細胞が大きく関係していると思われる。でも、ネガティブなことばかりではない。実はこの褐色脂肪細胞は、特定の食品を摂取することで数を増やしたり、脂肪燃焼能力を活性化上昇させたりすることができるのだ。

 例えば、褐色脂肪細胞を活性化させる代表的な食品としては、トウガラシ(カプサイシン、カプシノイド)やウコン(クルクミン)などが挙げられる。また、イワシ、サバ、カツオなどの青魚に多く含まれる魚油(EPA、DHA)にも褐色脂肪細胞の活性効果が確認されている。青魚が苦手という人は、近年話題のMCTオイルなどを活用するのも手だ。MCTオイルにはEPAとDHAが含まれているので、サラダなどの料理に混ぜて気軽に摂取することができるだろう。

 また、褐色脂肪細胞と同じく、痩せ細胞といわれる「ベージュ脂肪細胞」を増やす働きに加え、その働きを活性化させる作用があるとして注目されているのが、ミツバチ産品のプロポリスだ。プロポリスは、ミツバチが木の芽や樹液、あるいはその他の植物源から集めた樹脂製混合物で、巣を雨風や冷気、外敵などから守るために活用しているものだが、桂皮酸誘導体(アルテピリンC、p-クマル酸など)、フラボノイドをはじめ、各種ビタミン類、ミネラルなどの有用成分が豊富に含まれ、古代から経験的に人の健康維持に役立つことが知られている。ミツバチ産品の中ではハチミツやローヤルゼリーに比べると知名度は低いものの、近年では新型コロナウイルスの流行などによる健康意識の高まりもあって特に注目が高まっているので、ご存じの方も多いのではないだろうか。

 プロポリスはさまざまな健康効果が報告されているが、その中の一つにプロポリスに含まれるアルテピリンCという成分が、白色脂肪細胞からベージュ脂肪細胞を作るのを促したという研究発表がある。また、毎日食べることで体脂肪が減少したという研究結果もあるという。

 運動や食事制限のダイエットは辛いし続かない人も多いだろう。でも、日々の食事の中で「痩せ細胞」を育む習慣をつけ、痩せやすい身体を手に入れるのは、そんなに難しいことではない。早速、今日から始めてみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)