アッコにおまかせ!ミスリード発生経緯説明必要

2024年07月16日 06:38

 都知事選当日の番組内で投票用紙には「漢字表記の候補者は漢字で、かな表記の候補者はかなで書くように」と「お粗末すぎる」ミスリードをしたTBS日曜昼番組「アッコにおまかせ!」。バラエティー番組とはいえ、選挙での投票の「いろはのい」も知らないのかと批判が相次いだ。

 7日の番組内で訂正したが、投票最中でのミスリードだけに致命的。基本的なことは共有し番組作りに取組むことが強く望まれる。14日の番組でも番組HP上でも、改めて訂正し「番組スタッフ一同、深くお詫び致します」と陳謝したが、なぜ、こんな「重大ミス」が発生したのか、ミス発生の検証や再発防止策について何ら説明もしていない。

 ちなみに訂正内容を表記しておくと、投票用紙への候補者名記入に関しては(1)漢字でも、かな(カナ)でも候補者と特定できれば有効(2)漢字を間違えても候補者が特定できれば有効(3)整理券を紛失した方は、マイナンバーカードなどを持参して下さいと伝えたが、正しくは「整理券を紛失した場合、本人確認書類があるほうがスムーズに本人確認が行える場合があるとお伝えするべきでした」としている。

 SNS上では「1週間も時間があって訂正だけ?と思いました。何故そのようなことが起きてしまったのか、同じことを繰り返さないために今後どうするか、まで述べるのが誠意ある対応であり、反省だと思います」と説明を求める意見。

 また「(1)平仮名でも良い事を否定する これ、完全に蓮舫さんを狙い撃ちしてるように感じました (2)投票率が上がるのを邪魔するような説明 そして、批判を受ければ局アナに通り一遍の謝罪をさせて責任者は一切出て来ないし、番組の顔である和田アキ子氏も知らん顔」と蓮舫候補を狙い撃ちしたと感じた。和田アキ子さんの姿勢にも不快感。「『アッコにでまかせ』と番組名を変えた方が良いという投稿も幾つか見ました。この件で怒ってる方は多いようです。本当に酷い!無責任です」との指摘も。

 蓮舫氏は「選挙が終わって訂正。そもそも、放送内容は台本に書かれ、局アナのコメントも原稿がある。それを誰もチェックできずに『嘘』を放送した経緯も振り返らずに終わらせる番組を私は一切信用しません」とXで発信。

 TBSはミスが起きた経緯を検証し、視聴者に詳細を説明する責任から免れないだろう。踏み込んだ対応がとれるのか、都知事選挙に関する案件だけに、報道機関としてもTBSの対応を注視したい。(編集担当:森高龍二)