【コラム】総選挙・来年の参院選・次の総選挙で開花

2024年07月14日 10:02

EN-a_005

都知事選の結果から立憲民主党は日本共産党との連携・共闘を見直せと連合の芳野友子会長や国民民主党の玉木雄一郎代表から求められた

 都知事選の結果から立憲民主党は日本共産党との連携・共闘を見直せと連合の芳野友子会長や国民民主党の玉木雄一郎代表から求められるが、見直す必要など全くない。

 見直さなければならないのは共闘のやり方、互いの党の立ち位置の違い、共闘し達成しようとする「共通目標」とそのための共闘であることを『無党派層』にわかりやすく伝える技術、手法であり、研究し実践していくことこそが必要だ。

 芳野会長は今回の都知事選で現職が圧勝し、立憲が支持した蓮舫氏が3位にとどまったのは「共産党候補のように見えてしまっていた。共産党が前面に出すぎたことで逃げた票もあったのではないか」と立憲の泉健太代表ら党幹部に語ったそうだが、呆れるほかない。

 連合東京が現職・小池百合子氏を支援し、蓮舫氏の足を引っ張ったことを棚に上げ、よく言えたものだ。筆者は共産党支持者でないが、共産党の山添拓参院議員がXで「連合といい、国民民主党といい、小池百合子氏を支援したにもかかわらず、選挙が終わるや蓮舫氏を支えた側に難癖をつける。しかも根拠は示さず共産党を非難。メディアも含めたこうした態度が政策論を遠ざけ、国民を置き去りに政治の歪みを温存させている。もうやめるべきだ」と書き込んだが同感だ。

 共産党を極端に嫌う芳野氏は国民民主とともに「共産党との連携や共闘をやめるよう」これまでも求めてきたが、泉代表が芳野氏の求めに「今回の教訓をどう生かしていくのか、党の中で話し合っていく」と答えたのは賢明な対応といえよう。

 玉木代表は9日の記者会見で「立憲共産党路線は終焉を迎えた。見直さないと厳しい衆院選になる。政権交代など夢のまた夢ではないか」と共産党との共闘をけん制したという。玉木氏には、その前に自党の政党支持率が直近の時事通信世論調査(7月5日~8日実施)で「0.8%」と1%を下回るまで低迷している事態にこそ目を向けるべきといいたい。

 立憲は前回調査より1.9ポイント増え「6.3%」。共産も0.7ポイント増え「2.3%」になった。衆院選挙小選挙区での与党との戦いに接戦エリアを制するためには地域性を踏まえながらも立憲は「共産党」との連携・共闘がなければ自民を利するだけになる。

 立憲の最高顧問・野田佳彦元総理もこの点をよく踏まえられていて、テレビ番組で「自民党を過半数割れに追い込む時に共産党とのディール(取引)はあってしかるべき」とした。

 野党第1党として日本維新の会や国民民主党とアクセスできる議員もいれば、革新系とアクセスできる議員もいる方が、政権交代においてもバランス感覚を備えた政権運営ができるだろう。

 立憲は今、政治塾を開講中だ。500人の公募から350人に絞り込み、国政・都道府県・市区町村の首長や議会議員を目指す人材育成に取組み始めた。政権交代を実現するにはいかに足腰を鍛え、すそ野を広げるかにかかる。

 その道を歩みつつあり、永田町だけで考えることから日本全国の声をつないだボトムアップ政治への真剣さが見え始めた。結果は次期総選挙・来年の参院選・その次の総選挙で開花するだろう。政府をチェックすることに加え、金権政治から抜け出せない政党に代わり、「政権交代」を実現することは野党第1党の重責ともいえよう。中選挙区制から現行への選挙制度への変更の最大目的は「政権交代可能な制度」にするためのものだった。(編集担当:森高龍二)