被爆国だからこそ核兵器ない世界へ責任 福山氏

2024年08月06日 06:17

 核兵器廃絶日本NGO連絡会と核兵器をなくす日本キャンペーンの共催による討論会「核兵器廃絶にむけた日本の役割・核の非人道性を想起して」が5日、広島市内であった。

立憲民主党の福山哲郎参院議員はロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・ガザ戦争、中国の海洋進出、北朝鮮の動向などを踏まえ、核を巡る状況が悪化しているとの認識を示したうえで「状況の厳しさが増せば増すほど相互不信がエスカレーションを招くことを避けるためにも、唯一の被爆国である日本が忍耐強く核兵器のない世界に向け行動する責任がある」と強く呼びかけた。
 
また核兵器禁止条約締約国会議にドイツやノルウェー、アメリカと同盟国のオーストラリアもオブザーバー参加していることを挙げ、日本政府もオブザーバー参加すべきと求めた。
 
 討論会では国連事務次長・軍縮担当上級代表の中満泉氏も「今の状況では無理なのではないかという諦めや皮肉に陥ることなく、今のような現状があるからこそ、なんとか軍縮、外交による安全保障を各国に努力して欲しい」と訴えた。
 
 討論会には自民、公明、維新、共産、国民、れいわ、教育無償化、社会民主などからも議員らが参加した。(編集担当:森高龍二)