日本経済団体連合会の十倉雅和会長は自民党総裁選挙で石破茂元幹事長が選ばれたことを受け、27日「政府・与党と全面的に協力しつつ、デフレからの完全脱却と成長と分配の好循環の実現に向けた取り組みなどを進めていく」とする談話を発表した。
十倉氏は「石破氏は閣僚や自民党幹事長などの要職を歴任され、地方創生や防衛分野をはじめとする幅広い政策に精通されており、経験豊富な政治家」と評し「国内外に課題が山積する時代にあって、変革を推し進めるに相応しいリーダーといえ、手腕に大いに期待する。経済界との連携をより一層密なものとし、課題解決に取り組んでいただきたい」と連携強化のエールを寄せた。
また「我が国はデフレからの完全脱却に向けた正念場を迎えている」とし「国内の産業活動の基盤となるエネルギー政策、とりわけ原子力の最大限活用や革新炉・核融合の研究開発促進などは欠かせない」と原発推進を改めて求めた。
加えて「将来不安の払拭に向けた公正・公平で持続可能な全世代型社会保障制度の構築や多様性を尊重する社会づくり、被災地の復興支援なども急がれる。また法の支配に基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化に向けた外交の舵取りが求められる」と強力な内閣・自民党の構築を期待した。(編集担当:森高龍二)