終身雇用を前提とした「年功序列」の賃金構造から、勤続年数に関係なく職務で給与を考える「ジョブ型人事」を普及拡大させたい日本経済団体の取組みを後押しする岸田文雄総理は経団連主催の「ジョブ型人事説明会」にビデオメッセージを寄せ「社外からの経験者採用にも門戸を開き、働き手が自らの選択によって、社内外に労働移動できるようにしていくことが持続的な賃上げ推進と日本経済成長に急務」などと強調した。
岸田総理は「新しい資本主義の考え方の下で、人への投資は重要な位置付けを占める」とし「働き方は大きく変化している。キャリアは会社から与えられるものから、一人ひとりが自らのキャリアを選択する時代となってきた。職務ごとに要求されるスキルを明らかにすることで、働き手が自分の意思でリ・スキリングを行え、職務を選択できる制度に移行していくことが重要」と呼びかけた。
そして「若い方もシニアの方も年齢にかかわらず、能力を発揮して働ける環境整備をしていく」と語った。(編集担当:森高龍二)