石破内閣が1日、発足した。総務大臣には当時の安倍晋三総理の政権運営を「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊し、旧統一教会に選挙まで手伝わせた。私から言わせれば国賊」と指摘するなど与党議員であっても言うべきことは言う姿勢を貫くことでも知られる村上誠一郎衆院議員が就いた。村上氏は発言中の「国賊」については撤回した。自身の考えを明確に語る気骨のある政治家でもある。
また今回の組閣では、外務大臣に岩谷毅元防衛相、防衛大臣に中谷元・元防衛相、官房長官に林芳正元防衛相と閣僚3人が防衛大臣経験者。加えて、党政調会長に小野寺五典元防衛大臣を据えるなど、石破氏が目指す「日米安保条約改定」や「アジア版NATO」構築への体制づくりへの思いが顕著にうかがえる人事になった。これに必要な憲法改正への動きにも拍車がかかることになりそうだ。
このほか財務大臣には加藤勝信元厚労大臣、デジタル担当・サイバー安全保障担当大臣には平将明衆院議員、厚生労働大臣には福岡資麿参院議員、経済産業大臣には武藤容治元経済産業副大臣、文部科学大臣には阿部俊子元外務副大臣、農林水産大臣には小里泰弘元環境副大臣、国土交通大臣は今回も公明党からの人選となり、斉藤鉄夫国交大臣が続投することとなった。(編集担当:森高龍二)