総理のアジア版NATOの考え踏まえ対応と防相

2024年10月09日 06:26

 中谷元防衛大臣は8日の記者会見で、石破茂総理が将来ビジョンとして考える「アジア版NATO」に関して「総理の考え方を踏まえて防衛省としても対応していく」と記者団に答えた。

 中谷大臣は「日米同盟の抑止力・対処力を強化し、同志国・同盟国のネットワークを有機的、重層的に構築して、抑止力を強化するという観点から検討して対応していくと(石破総理は)述べておられる。防衛省としては、そうした総理の考え方を踏まえて対応してまいります」と語った。

 石破総理は国会答弁で「一朝一夕に実現するとは思っておらず、まずは喫緊の外交・安全保障の課題に取組んでいく」と答弁している。

 石破総理は9月27日に米国の保守系シンクタンク「ハドソン研究所」への外交政策に関する自民党総裁としての寄稿文で「米国、カナダ、オーストラリア、フィリピン、インド、フランス、イギリス、韓国」などを念頭に「アジア版NATOの創設」構想や「グアムへの自衛隊基地創設」構想などの考えを示した。寄稿文では「日米同盟を米英同盟並みに引き上げることが私の使命だ」とまで記している。(編集担当:森高龍二)