国家公務員のうち、一般行政職の平成23年度の給与に対する人事院勧告が30日、国会と内閣に対して行われた。対象公務員は約27万3000人。民間給与との格差是正のため、月額平均で899円、率にして0.23%の引下げを勧告した。行政職平均年間給与は勧告前に比べ1万5000円減り637万円となる。3年連続の引下げ勧告になった。
人事院では、今回、民間給与より高い50歳代を中心に40歳代以上を念頭に引下げを考えたとし、50歳代では最大0.5%、40歳代後半層は0.4%、40歳代前半層では0%から0.3%の幅での引下げを勧告し、若年層は据え置きとした。
この結果、人事院勧告の内容をモデル例でみると、配偶者と子ども2人がいる40歳係長の場合、年間給与は516万3000円で勧告後も現在と変わらず。配偶者と子ども2人がいる本府省の45歳の課長の場合は現在より4万4000円減り1187万円になる。
本府省局長の場合、家族構成に関係なく、勧告通り実施されると9万5000円減り1724万4000円、事務次官の場合は11万3000円減り2265万2000円になる。
(編集担当:福角忠夫)