真皮、靭帯、腱、骨、軟骨などを構成するたんぱく質の一種が「コラーゲン」。体の皮膚や筋肉、内臓、骨、関節、目、髪などあらゆる組織に存在し主に細胞のつなぎ役といわれている。また、人間の身体は約20%のたんぱく質で構成されており、その3分の1がコラーゲンでできているというから人間にとってその存在は重要だ。
コラーゲンの量は10代後半から年齢と共に減少すると言われ、不足することで、保湿効果が衰え、お肌に水分が不足しカサカサになった結果、シワやたるみなどの皮膚トラブルや骨の衰えなどの症状が出てくる。その症状を緩和するためには、コラーゲンの新陳代謝を活発にする必要があり、積極的な補給が必要なのだという。
そのような理由から、女性はもちろん男性もコラーゲンを摂取する人が増えており、需要も増えてきている。例えば、粒タイプでは小林製薬の「コラーゲン&ヒアルロン酸セット」が人気を集める。同製品はコラーゲンやサメ軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸含有)の他に、美容に大切なヒアルロン酸やセラミド糖脂質、エラスチンなども配合されている。一方、現在では粒タイプの他にパウダータイプのコラーゲンも多く流通しており、より多くの人のニーズに応える商品化が進んでいるという。
パウダータイプは粒や顆粒が苦手な人にとっても、毎日の美容習慣を手軽にサポートできる点が魅力だ。同タイプでは、主に膝痛・腰痛・関節痛を対象としたキューサイの「ヒアルロン酸コラーゲン」やフジフィルムの「アスタリフト コラーゲンパウダー」などが注目を集めている。また、山田養蜂場は「山田養蜂場のコラーゲンパウダー」を10月3日より発売する。同製品は付属スプーン1杯分、約6gで5,000mgものコラーゲンを摂取。さらに水溶性ビタミンの1つで、コラーゲンをつくるのに不可欠な成分ビタミンC、細胞膜の構成成分で若々しい細胞作りやサビつきから体を守ると言われるビタミンE、皮膚の角質層の中に存在し、角質細胞の間を埋めている成分セラミドも同時に摂取できる。
美容も健康も維持する基本はもちろん食材や生活サイクルだが、栄養補助品としてのサポート力は重要なポジションといえる。「コラーゲン」はドリンクタイプも数多くラインアップされており、今後も注目度が高いサプリメントといえるだろう。