12月2日から紙の健康保険証の新規発行がなくなることを受け、日本共産党の小池晃書記局長は2日の記者会見で「きょうから紙の保険証は使えなくなっていると思っていらっしゃる方がたくさんいる。ある自治体では『捨てないでください』とアナウンスしたそうだ。こうした混乱が起きている」と大きな混乱が起きているとして、従来の保険証の存続を強く求めた。
小池氏は「総理は9月に『納得しない人がいっぱいいれば、併用も選択肢として当然だ』と言っていた。納得しない人はいっぱいいるわけで、(この)総裁前の言明に照らせば、廃止をいったん止め、併用を続けるというのが筋だと思う」と紙の保険証の併用を改めて求めた。
また小池氏はNHKが先の総選挙で当選した議員465人に行ったアンケート結果を紹介し「465人中256人(全体の55%)が紙の健康保険証の廃止はすべきでない、あるいは廃止を延期すべきと答えている。つまり、当面のままでいくという風になっており、これが民意と思う」と廃止は民意に背くものと存続を求めた。
そもそもマイナンバーカードを持つかどうかは個人の任意で、そこに保険証を紐づけすること自体に矛盾がある。「従来の保険証廃止は撤回を」と求める声は多い。(編集担当:森高龍二)