辺野古基地建設に伴う軟弱地盤改良工事について14日~15日に沖縄を訪れ、現地を視察した中谷元防衛大臣は視察後、「多くの海上埋め立て空港で使用されている基準に基づいて設計されている。一般的で施工実績が豊富な地盤改良工法で固い砂杭を打ち込むことにより護岸の安定性を十分確保することができる強度の地盤になるということで、問題なく埋立地を完成させて飛行場を建設できると視察を通じ私は理解することができた」と強調。「一日も早く、代替施設を完成させ、普天間飛行場返還を実現しなければならない」とした。
中谷大臣は「長年にわたり多数の施工実績がある工法で、海面下最大70mまで砂杭を打設し、地盤改良を行うことで、構造物等の安定性を十分確保できることを有識者で構成されている技術検討会でも確認いただいている」と述べた。
地盤改良工事の具体的な着手時期については「サンゴ類の移植の進捗、工事の進捗状況、気象・海象状況等を踏まえる必要がある」とし「現時点では決まっていない」とした。地盤改良工事費用は海底に約7万本の砂杭を打ち込む必要が生じたため沖縄防衛局が2019年12月に当初計画の約2.7倍にあたる9300億円に増額した。(編集担当:森高龍二)