中谷元防衛大臣はオースティン米国防長官と21日までにナポリで35分にわたって会談。防衛省によると、反撃能力の効果的な運用、指揮・統制枠組の向上、南西地域における日米の共同プレゼンスの拡大を含め、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことを互いに確認したという。
また指揮・統制枠組の向上については「平素から有事まで」あらゆる事態に緊密に連携して対処していくことができるよう、作業部会を通じ日米の調整要領や連携強化について議論を加速させていくことを確認したともいう。
このほか、両閣僚は日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)を通じ、同盟の抑止力・対処力の強化に資する防衛産業協力の実現に向けて取組んでいくことでも一致。
また「沖縄統合計画に基づき、普天間飛行場の可能な限り早期の全面返還を含む米軍再編の実現に向けた取組について、引き続き緊密に協力していくことを確認した」としている。普天間飛行場の早期全面返還の前提には「名護市辺野古への基地建設」の早期完了を目指す事と並走している。(編集担当:森高龍二)