北は迎撃困難な奇襲的攻撃能力強化を図っている

2025年01月31日 06:16

 中谷元防衛大臣は28日の記者会見で北朝鮮が金正恩総書記立会いの下で戦略巡航ミサイルの発射実験を25日に行い、水中から地上攻撃が可能な戦略巡航ミサイルの発射実験で楕円や八の字型の軌道で1500km飛行し、目標に命中したとしたことの受け止めについて記者団の問いに「兆候把握・探知・迎撃が困難な奇襲的攻撃能力の強化を意図している」とし「米国・韓国等と緊密に連携し、必要な情報の収集・分析を行うとともに警戒監視に全力を挙げる」と答えた。

 それによると、北朝鮮は26日、戦略巡航誘導兵器の試験発射を25日に実施した旨発表した。中谷大臣は「本件について、韓国の合同参謀本部は巡航ミサイル数発が北朝鮮内陸部から黄海に発射された旨の発表をしていると承知している」とした。

 そのうえで「防衛省としても、必要な情報の収集・分析を行っている。黄海というのは黄海上ですね、そこに発射された旨を発表している。北朝鮮はこれまで、潜水艦、TEL(発射台付きの車両)といった様々なプラットフォームからミサイルを発射している。兆候把握・探知・迎撃が困難な奇襲的攻撃能力の強化を意図しているもの」との認識を示した。(編集担当:森高龍二)