部隊間でも日米連携深めていく 中谷防衛相

2025年07月06日 09:17

 中谷元防衛大臣は新型護衛艦FFMもがみ型11番艦「たつた」の命名・進水式出席後の記者会見で「自衛隊の統合運用、日米同盟の重要性はこれまでになく高まっている」などとして「部隊間においても日米連携を深めていく」と語った。

 中谷大臣は2日、三菱重工業長崎造船所での進水式に出席。その後の記者会見で佐賀駐屯地から相浦駐屯地まで約60キロメートルと近く、相浦駐屯地がある佐世保市には海自佐世保基地や米海軍佐世保基地がある。オスプレイの佐賀移駐によって、海自や米海軍との連携の在り方はどう変わるのかとの記者団の問いに答えた。

 中谷大臣はまず佐賀駐屯地に配備されるV-22オスプレイについて「固定翼機のように速い巡航速度と長い航続距離、高高度を飛行可能といった高い性能を有している。我が国島嶼部への侵攻があった際、水陸両用戦を担う水陸機動団を速やかに展開させるための不可欠な装備品と考えている」と語った。

 また「洋上拠点となり得る海上自衛隊艦艇から離発着することが可能で各種事態に対し持続的に対処し得る態勢を確保するためには極めて効率的な装備。オスプレイの佐賀駐屯地への移駐は近傍に所在する水陸機動団や海上自衛隊の部隊と一体的に運用できる体制を構築し、島嶼防衛能力の強化を実現する上で極めて大きな意義を持もつ」と強調。

 中谷大臣は「米海軍佐世保基地は海自佐世保基地と同じく、南西地域における日米の活動を支える最も主要な基地の一つで、抑止力を高める上で連携は極めて重要と考えている。特に南西地域の防衛体制を支える上で長崎県、佐賀県を含む九州北部地域は極めて重要な位置と認識しており、自衛隊の統合運用、日米同盟の重要性はこれまでになく高まっており、部隊間においても日米の連携を深めていきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)