政治資金収支報告書に不記載の15人が立候補

2025年07月06日 09:19

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有権者が「不記載」問題にどのような審判を下すのかにも関心が寄せられている。

 参議院議員選挙が3日公示された。20日投票、即日開票される。今回の選挙では政治資金収支報告書に派閥パーティー収入を不記載にしていた議員のうち、選挙区に10人、比例に5人が立候補した。有権者が「不記載」問題にどのような審判を下すのかにも関心が寄せられている。

 比例では5年間の不記載額が計2057万円にのぼった橋本聖子元五輪相や1564万円にのぼった杉田水脈元総務政務官らが出馬。

 選挙区では年間平均100万円以上の不記載があった宮本周司元財務政務官(1482万円)が石川選挙区から、堀井巌元外務副大臣(876万円)が奈良選挙区から、加田裕之元法務政務官(648万円)が兵庫選挙区から出馬した。

 参議院選挙では比例の場合も衆議院選挙とは違い「政党名」ではなく「個人名」でも投票できる。政党名と個人名の合計が政党の得票数となり、それに応じて各政党の議席数が割り振りされる。政党の中では個人名での得票が多い順から当選する。比例では政党が得票数に関わらずに優先的に当選させる『特定枠』があるが、不記載問題のあった5人は特定枠に入っていない。参院では改選期を迎えた議員に対する審判は今回が初めてとなる。

 なお、参院で最も不記載額が大きかった比例の山谷えり子参院議員や兵庫選挙区の末松信介参院議員、奈良選挙区の佐藤啓参院議員らは3年先が改選期。今回非改選のため審判は3年先となる。(編集担当:森高龍二)