NISSAN、中国・東風日産が2リッター/100kmの好燃費プラグインハイブリッド・セダン「N6」発表

2025年12月06日 11:14

NISSAN N6

本文では触れなかったが、全長4831mm×全幅1885mm×全高1491mm、ホイールベース2815mmの比較的大柄なボディの新型「N6」

 日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(東風日産)は、同社初となるプラグインハイブリッドセダン(PHEV)新型「N6」を発表した。同モデルは東風日産独自の新エネルギー車(NEV)アーキテクチャーを採用し、1.5リッターエンジンと21.1kWhの大容量LFPバッテリーを搭載する。

 新型「N6」はプラグインハイブリッドとして、2リッター台/100kmという低燃費性能、220kWh(21.1kWh)を超えるバッテリーによるEV航続距離180km、20分以内で十分な充電ができる急速充電性能、そして年間のランニングコストを2000元以内に抑えることの4つの基準をベースに開発した。なお、「N6」は中国一周燃費チャレンジを実施し、28日間で30省を縦走、総走行距離1万4000kmを走行して2.9リッター/100kmという燃費を達成し、ギネス世界記録を更新した。

 エクステリアは独創的なLEDライトと風翼型のヘッドランプに加え、立体的な造形のテールランプが際立つ。ボディカラーは中国の自然をテーマにした6色展開となる。

 インテリアは広範囲にソフト素材を配し、触感に拘った独自開発のシート表皮、ゼロホルムアルデヒド認証を取得した内装素材を採用。前席には最新EVモデルの「N7」同様に、AIにより乗員の体形に合わせてシートを調整する「ゼロプレッシャーシート」を搭載した。加えて、後席には新開発の「ゼロプレッシャーソファ」を採用した。

 さらに「N6」は15.6インチ大型ディスプレイと最新の「NISSAN OS」を採用。また運転支援機能においては、モメンタ社と共同開発したエンドツーエンド型の統合運転支援システムを搭載している。高速道路での疲労軽減、通勤での手間削減、駐車でのストレス軽減を実現する「N6」の運転支援はドライブを包括的にサポートする。

 安全装備も満載だ。「N6」は、高剛性のボディ構造、大型のサイドカーテンエアバックを含む7種類のエアバッグを装備し、16種類の先進安全機能を搭載し、乗員の安全を守る。

 加えて、7400項目の試験、5500項目の試作確認、2000以上の品質検査を実施し、徹底した品質管理を実施したモデルだ。

 グレードは180Air、180Pro、180Max、180Max+、170Max+フラッグシップの5つ。価格は9.99万元~12.99万元。(編集担当:吉田恒)