伊藤忠商事と、IHIの関係会社であるIHIインフラシステムは9日、トルコの有力ゼネコンである「Nurol」をはじめとするトルコ建設業者およびイタリアの「Astaldi」の計6社から構成される事業体「NOMAYG JV」と、トルコのイズミット湾横断橋の建設工事契約に調印したことを発表した。
イズミット湾横断橋は、トルコ最大の都市であるイスタンブールとトルコ第3位の都市であるイズミル市を結ぶ高速道路プロジェクトの一部として、トルコ西部に位置するイズミット湾の南北を結ぶ全長約3,000mという世界有数の吊橋として建設されるものである。
伊藤忠商事は1963年にアンカラ、1981年にイスタンブールに事務所を開設して以来、トルコを重要市場と位置付けており、これまでにも自動車や繊維品の輸入や、インフラ・発電プロジェクト等に取り組んできた。
尚、IISと伊藤忠商事コンソーシアムの契約金額は約11億ドルで、伊藤忠商事は契約調印に至るまでの協力を行っており、IISの履行支援も行う予定だ。同プロジェクトにおいては、国の「新成長戦略」に基づくインフラ海外展開の一環として経済産業省、国土交通省、外務省から支援を得るとともに、国際協力銀行、日本貿易保険などの関係機関からも協力を受け、官民一体となることによって中国・韓国企業との競争に勝つことができたものである。