藤村修官房長官は9日、閣議後の閣僚懇談会で野田佳彦総理から、前日の福島県入りについて、福島県知事や被災地の首長と意見交換した中で、福島の再生なくして日本の再生なしと原発事故の収束、放射性物質の除染などに全力で取り組むことを伝えてきたことが報告され、全閣僚のみなさんにも、このことは肝に銘じて頂きたいと指示があったとした。
また、3次補正予算について「本日付で各省庁がとりまとめるので、このことも含んだものになる」と語った。
藤村官房長官は野田総理が福島復興基金の創設に前向きな姿勢を示していることについて「第3次補正予算に盛り込みたいとの意欲の現れだと思う。また、昨日、公明党の石井啓一政調会長からも基金創設の要望があったりしておりますので、そういうことも踏まえて、与野党の協議の中でもでてくると思う」として、今後、規模など創設に向けた検討がなされるとの見通しを示した。
公明党からは5000億円規模での原子力災害からの福島復興再生基金の創設が政府に対して要請されている。
(編集担当:福角忠夫)