中国漁業監視船が領海内に侵入 日本政府が抗議

2011年08月25日 11:00

 枝野幸男官房長官は24日、海上保安庁巡視船が同日午前6時16分過ぎに視認した中国漁業監視船2隻が6時30分過ぎから約30分間にわたって沖縄・尖閣諸島の日本の領海内を航行したため、巡視船と航空機より無線で警告するとともに監視、警戒したと発表した。

 また、佐々江賢一郎外務省事務次官が中国の程永華駐日大使を外務省に呼び「尖閣諸島は歴史的にも、国際的にも日本固有の領土であることは疑いない」と強く抗議するとともに、再発防止を図るよう求めたことを明らかにした。

 枝野官房長官は今回の問題について「日中間の大局をふまえた上で、中国側には適切な対応を求めたい」と述べた。

 また、枝野官房長官は海上保安庁から連絡を受けた直後の7時13分に官邸に情報連絡室を設置し、情報収集に努めるとともに、総理官邸を中心に緊密な連携、協力のもと、所要の警戒監視等、必要な対応を行っているとした。
(編集担当:福角忠夫)