電通は16日、出版社がコンテンツの入稿・販売管理・広告管理を一元的に行える電子雑誌業務支援システム「Magaport(マガポート)」を開発し、複数の電子書店への対応を開始したことを発表した。
電子雑誌はモバイル端末で雑誌を読むことができる便利なシステムだが、一方、様々なデバイスの発売と、多様なプラットフォームを持つ電子雑誌書店の増加によって、それぞれのデバイスに合わせた配信作業など、出版社側の作業が複雑になっている。また、電子雑誌内の広告面も、電子書店によって表示形式が異なっており、特定の書店でしか表示されない広告もあるなど、電子雑誌の媒体価値が生かされないという課題を持っている。
そんな中、「Magaport」は、出版社がローコスト・短時間で電子雑誌に参入できる「広告も含めた電子雑誌販売のためのワンストップ型サービス」を目指したサービスで、「コンテンツ管理」、「閲読データ管理」、「広告管理」、「売上データ管理」の4つの機能を提供するものである。これを活用することによって出版社は、コンテンツ管理業務の効率化だけでなく、販売情報、閲読情報、および広告の管理を行うことが可能になる。「Magaport」は、同社が運営する電子雑誌書店「マガストア」と複数の電子書店においてすでに活用されているシステムで、マガストアなどに参加する出版社約100社、270誌向けにシステムの提供を開始している。