オリックス電力は、マンションの電気料金を削減する「電力一括購入サービス」に、太陽光発電システムを組み合わせた新たな電気料金削減サービスを開始したという。
「電力一括購入サービス」とは、オリックス電力が割安な高圧電力を電力会社から一括受電、マンション向けに低圧に変換し配電することで利用者の電気料金を削減できるという。今回、新たに組み合わせたサービスによって、太陽光発電システムで発電した電力を、電力一括購入による受電システムを活用し各住戸に配分。これにより各住戸の省エネルギー化とさらなる電気料金の削減を同時に実現するという。
従来、マンションで太陽光発電システムを導入する場合、各住戸への戸別配電設備の導入コストなどの制約から、発電した電力を共有部で利用することが一般的だった。しかしオリックス電力は、一括受電システムを活用し、太陽光発電システムで発電される全電力を、専有面積に応じて各住戸に配分することで、戸別の設備投資負担を軽減。太陽光発電システムの発電容量に関わらず各住戸での利用が可能となったという。これにより、各住戸(専有部)の電気料金が、電力一括購入サービスの削減分と合わせておよそ10%以上削減可能となった。
第一弾として、大京が本年10月から販売開始予定の新築分譲マンション「ライオンズ大森西グランフォート」に同サービスを導入。同物件では、各住戸の電気料金を約24%削減するという。
なお、オリックス電力は1年間で20棟以上の新築マンションへ同サービスの導入を目指す。