リコー、被災地で救出の写真等をデジタル化し渡す活動実施

2011年08月10日 11:00

 今回の震災のより、被災者の写真やアルバムなどを、可能な限り戻したいという思いから、各地方自治体や多くのNPO、ボランティア団体、企業等が被災地で救済活動を行なっている。

 そのような中、リコーは被災地の復興支援の一環としてそれらの活動と連携し、地震や津波により被災した写真やアルバムを洗浄しデジタル化をして写真原本とともに被災者に渡す「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」を立ち上げ、活動を開始したという。

 具体的な取り組みとしては、地方自治体が回収・洗浄した写真を、複合機でデジタル化する作業を実施。さらに、デジタル化した写真データを、同社が提供するオンラインストレージサービスの「クオンプ」に保管し、各自治体を通して写真とそのデータを手元に届けることを目指す。さらに、富士通の賛同を得て、各地方自治体が管理する写真引き渡し所において、写真検索用パソコンを提供している。

 同プロジェクトは、宮城県南三陸町、岩手県陸前高田市で活動をスタートさせ、今後さらに他の地域でも展開していく予定だという。また、リコーグループでは、8月9日から9月10日の5週間にわたり、輪番制夏休み等を利用して、グループ社員95名が陸前高田市でボランティア活動に参加。写真をはじめ回収品の分類・整理を行なうなど、同プロジェクトとも連携していくという。