JX日鉱日石エネルギーとSKL社が合併会社設立に基本合意

2011年08月09日 11:00

 JX日鉱日石エネルギーとSKイノベーションの子会社であるSKルブリカンツ(以下「SKL社」)は、韓国ウルサン広域市のSKエナジー社ウルサンコンプレックス内に潤滑油ベースオイル製造設備を建設すべく、このたび合弁会社設立について基本合意したという。今回の合意は、2007年1月22日に新日本石油(当時)とSK(当時)が合意した戦略的業務提携に基づいたもので、両社は今後、事業化に向けた更なる検討を進めていく。

 潤滑油製品においては、より一層の省燃費・長寿命化への対応が求められており、高品質潤滑油製品の基材であるグループⅢベースオイルの需要拡大が見込まれている。JXエネルギーは、今回の新設製造設備を通じて高いコスト競争力を有するグループⅢベースオイルを安定的に確保することにより、ワールドワイドでの潤滑油製品の販売拡大を目指し、グローバルな事業規模の拡大を進めている。またSKL社は、韓国ウルサンにおいて大規模なベースオイル生産設備を建設することにより、ベースオイルおよび潤滑油事業を世界的に拡大していく。

 なお、新設備建設に係る総投資額は、約3,500億ウォン(約280億円)の見込み。 両社グループは、今後とも各分野における業務提携施策を通じ、将来に向けた強靭な経営基盤の確立に努めていく。
(編集担当:宮園奈美)