日産の中国合弁会社が2015年までの新5ヵ年中期経営計画を発表

2011年07月28日 11:00

 日産自動の中国における合弁会社である「東風汽車有限公司(以下:DFL)」は26日、2011年から2015年の新5ヵ年中期経営計画を発表した。

 DFLは、2008年5月に発表した5ヵ年計画「プラン13(プラン・ワン・キュービック)」の中で、2012年に100万台という販売目標を掲げていたが、昨年の販売台数が約130万台と目標を達成したため、今回、新しい新中期経営計画を策定した。2015年の販売目標は230万台で、これは2010年の実績に対し約100万を上乗せすることになる。将来的にはマーケットシェア10%を見込む。

 この230万台という販売目標台数を達成するため、来年早々に竣工予定の広東省広州市花都第二乗用車工場、2011年に竣工する湖北省十堰市の中・大型商用車用の新工場に加え、新たに、江蘇省常州市に小型商用車の新工場の建設を行い、生産能力を高める。さらに、これらの新工場建設に加え既存工場を増強することによって、現在120万台である生産能力を2012年に150万台に、2015年には230万台に拡大する予定だ。

 こういった成長戦略を支えるため、2015年までに約30車種の新型車を投入。多様化する顧客のニーズに対応する。また、販売網も拡充し、店舗数を現在の1,400店舗強から2015年には2,400店舗まで増強。また、DFLの一事業部で、乗用車の開発、生産、販売を担当する「東風日産乗用車公司(DFL‐PV)の自主ブランドである「ヴェヌーシア」の電気自動車を中国で生産し、2015年までに販売を開始する計画だ。

 生産能力の拡大と、それを支えるサービス・商品ラインアップを充実させ、中国での販売台数とシェアの拡大を目指す。