政府は森林・林業基本計画の変更を閣議決定した。生物多様性の保全や地球温暖化防止など環境保全の観点から野生鳥獣の生息環境となる針葉樹、広葉樹混交の育成複層林や天然生林へ誘導するなど、野生鳥獣との共存に配慮した対策の推進を鮮明にしている。
また、森林の整備や保全を通して森林による二酸化炭素の森林吸収量の確保も明記した。
今回の基本計画は農林水産省と環境省が共同で作成。環境省では「利用可能な森林資源の充実、森林に対するニーズの多様化、木材の需要構造の変化と新たな動きを踏まえて施策の方向付けをした」としている。
また、林野庁は林産物の供給と利用の目標について、平成32年においての総需要量を7800万立方メートルと見通し、国産材の供給量と利用量の目標として、総需要量の50%を提示している。
(編集担当:福角忠夫)