日本国内では現在、電力需給逼迫への対策として家庭における節電の取り組みが求められており、エネルギー利用に対する関心も高まっている。そんな中、NECは26日、クラウドを利用して家庭内の電力利用量や電気料金を「見える化」できるシステム「ホームエネルギー・マネジメントシステム、以下:HEMS)」を、住宅メーカーや工務店など企業向けに販売することを発表した。
発売されるシステムは、家庭に設置されている分電盤のブレーカーごとにセンサーを取り付けることで、部屋単位の電力消費量から太陽光発電システムの発電量、電力系統網からの買電量、同系統網への売電量まで、家庭にあるパソコンの画面上で家庭内の電力利用量を”見える化”するもの。特長としては、まずは、分電盤のメーカーを問わず、新築、既築のどちらの住宅にも設置することが可能であることや、ブレーカーごとに測定するため、家庭内で使用している家電製品の種類・メーカーを問わず利用できることが挙げられる。さらに、日、月、年ごとの各電力利用量が表示されることによって、利用者が節電意識を高めることが可能で、季節や時間によって変動する電気料金の情報をクラウド側で管理することによって、より正確な料金を把握できることも特長だ。尚、HEMSの発売は8月1日となっている。