外務省は菅直人総理が26日午前11時15分から約20分間にわたり天野之弥IAEA事務局長の表敬を受けた内容について、その概要を公表した。それによると、天野IAEA事務局長は菅総理に対し「メディアでは種々論評されているが、外から見ていると総理自ら指導力を発揮されていることがよく分かる」とし、「事故対応に向けられた努力を評価している。6月末の閣僚会議における日本からの報告により、日本に対する信頼性が高まったと考えている」旨の発言があったという。
また、天野IAEA事務局長は「ステップ1が完了したことを歓迎する、ステップ2についても順調に進むものと期待している」との意向を伝えたという。
これに対し、菅総理は天野事務局長に対し「ステップ1が完了し、事故収束に向けた一つの壁を越えることができたと考えている。ステップ2も可能な限り早期に完了させたい。IAEAをはじめとする国際社会に対し、今後とも、透明性をもって迅速・正確な情報を提供したい」との考えを伝えたという。
(編集担当:福角忠夫)