核燃料サイクル政策 菅総理 見直し対象に

2011年07月21日 11:00

 原発に依存しない社会への方向性を打ち出した菅直人総理は20日の衆議院予算委員会で、核燃料サイクル政策について「従来の計画通りに進めるのか、予断なく議論する」とエネルギー政策大転換の中で、計画見直しの対象にすることを表明した。

 みんなの党幹事長の江田憲司議員が「脱原発をめざすのであれば、もんじゅはいらない。核燃料サイクルはいらない。総理の考えは」と質したのに答えた。

 核燃料サイクルは使用済み核燃料を青森県六ヶ所再処理施設で再処理し、回収されるプルトニウム、ウランなどの有効利用を図る方向で政策が進められてきた。

 また、江田議員がいらないと指摘した福島県敦賀市にある日本原子力開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」はプルトニウムを燃料とする特殊な原子炉で、高速増殖炉の研究開発を進めている。
(編集担当:福角忠夫)