パナホームの体感型ショールームが新宿にオープン

2011年07月11日 11:00

 ハウスメーカーのショールームはどんどん進化している。中でも、総合的に体感できるショールームは人気が高まっている。

 高層ビルが隣接するビジネス街、東京・西新宿。この都心に5月にオープンしたパナホームの『住まいとくらしの情報館 東京』が話題を集めている。910.8平方メートルの広さを誇る大型のショールームには同社のコンセプトや商材の展示スペースなど13のコーナーが設けられ、さらに16室もの打合せルームも用意されている。

 主な展示コーナーは、同社の歴史や「エコアイディアの家」を紹介する”コンセプトゾーン”、同社独自の技術について構造体の実物サンプルや多数のエクステリア展示、省エネ技術の紹介をしている”テクノロジーゾーン”などだ。他にも豊富なアイテムを用意したキッチンコーナーや創・省エネのための機器ディスプレイが設置されたLCC(ライフサイクルコスト)コーナーもある。同社では、この体感型ショールーム『住まいとくらしの情報館』を全国36カ所で展開しているほか、「つくばエコライフパーク」のように、工場・住宅展示場・ショールームと住まいづくりの全てを集約させた拠点もある。

 その「つくばエコライフパーク」は、まさに”家のテーマパーク”と言っても過言ではない。ハウスメーカーの中でも同じ敷地内にこれだけの施設を所有するのは珍しい。年4回行われるという「工場見学会」には関東エリアを中心に、多くの新築見込み客やアパート経営を検討中の土地オーナーが足を運び、大盛況だ。この見学会では生産ラインを見学した後、モデルハウス・体感型のショールームを廻り、ストーリー仕立ての住まいづくりを1日で体験できる。

 同社は「住まいづくりのプロセスにおいて、展示場見学や各種セミナー、施工現場見学会、実例見学会、宿泊体験モデルハウス等、ユーザーのステップに応じた体感メニューを用意し、接点強化を図っている。これによって、住まいづくりの知識やノウハウを提供できるほか、 体感メニューを上手く組み合わせ、納得してもらえる住まいづくりを提案できる。このような行程を”ネットワーク営業”と称し、現在は全国で展開することが可能」とし、ユーザー獲得に向けた体制づくりに余念がない。

 そして同社はオープンした『住まいとくらしの情報館 東京』を首都圏地区におけるネットワーク営業の核として位置づけており、効率的な受注獲得と営業活動の生産性向上を図る基幹拠点として活用していく構えだ。