枝野幸男官房長官は8日、同日開いた閣議と安全保障会議で海賊対処行動にかかる総理の承認を決定。自衛隊の海賊処理行動を1年間延長することを決めたと発表した。
枝野官房長官は「ソマリア沖・アデン湾においての海賊対処については護衛艦2隻と哨戒機2機を派遣しているが、海賊行為の発生は依然として高い脅威であり、引き続き、1年間、自衛隊の派遣を継続することとした」とこの海域での海賊行為への脅威が続いているとした。
枝野官房長官は「海上輸送の安全を図ることは日本の経済社会と国民生活にとって重要であるのみならず、国際社会の平和と繁栄のために不可欠であり、政府として、その責務を果たしていきたい」と自衛隊を継続して派遣する主旨を述べた。
また、北澤俊美防衛大臣は「海賊の発生件数が減っていない」と語るとともに「奪取した大型船を母船にして海賊行為の広域化にも繋がっている」と状況を説明した。
(編集担当:福角忠夫)