計画的避難区域の森林作業 特例除きしないよう

2011年07月01日 11:00

 林野庁は東京電力福島第一原発事故に伴う「計画的避難区域」や「緊急時避難準備区域」での森林内での作業に関するQアンドAをまとめた。原子力安全委員会、原子力災害対策本部と協議してまとめた、としている。

 それによると、計画的避難区域については、防災対策など特別の場合を除き、森林内での作業についても行わないよう、注意を呼びかけている。

 また、緊急時避難準備区域については作業そのものに問題はないが、緊急時の屋内退避や自力での避難ができる体制を整えておくように、としている。 具体例として、携帯電話などで事務所と作業現場で連絡が取り合える状態にしておく、ラジオなどから緊急情報が得られるようにしておくなどをあげている。

 また、作業する場合には長袖、手袋の着用など可能な限り肌の露出を避けるとともに、熱中症を防ぐため、休息・休憩をこまめにとり、水分・塩分を摂取する。雨天での作業は避けるよう呼びかけている。

 このほか、製材工場での作業では防塵・花粉対策用のマスク、長袖を着用することや屋外での作業では雨に濡れないよう注意することなどを呼びかけている。
(編集担当:福角忠夫)