国際帝石、豪イクシスプロジェクトの実施に関し政府から承認

2011年06月30日 11:00

 国際石油開発帝石は、同社の子会社であるインペックス西豪州ブラウズ石油を通して開発準備を行っているオーストラリア連邦西豪州沖合WA‐37‐R鉱区に位置する「イクシスガス・コンデンセート田」に関し、環境影響評価報告書に基づく「イクシスプロジェクト」の実施に対する承認(環境許認可)を連邦政府および北部準州政府から取得したと28日に発表した。

 環境影響評価報告書は、「イクシスプロジェクト」の沖合処理・生産施設、海底パイプラインおよび天然ガス液化(LNG)プラント建設予定地(北部準州・ダーウィン)について、連邦政府および北部準州政府が共同して策定したガイドラインに従い、国際石油開発帝石の事業が周辺環境に及ぼす影響、およびその対応策などをまとめたものだ。昨年4月に両政府に対して提出されたこの報告書は、同年7月から9月にかけて一般に公開され、LNGプラントの建設予定地であるダーウィン地域を中心とした様々なステークホルダーから意見が寄せられた。同社はこれらの意見を踏まえた提案を含む追加レポートを今年4月に連邦政府および北部準州政府へ提出していた。

 国際石油開発帝石は、周辺環境保全への配慮や地域社会の発展のための貢献をプロジェクト実施上の重要事項と認識しており、連邦政府および北部準州政府の協力のもとで、周辺動植物に関する保護施策や二酸化炭素排出削減のためのサバンナ火災管理プログラムの策定、地元社会における雇用創出などを積極的に行うことを今回の発表にて同時に伝えている。