三菱電機、中国大手企業と合弁会社設立、カーマルチメディア事業強化

2011年06月22日 11:00

 2010年に世界最大の自動車販売市場となった中国では、今後、販売台数のさらなる増加が見込まれている。そんな中、中国を自動車機器事業の重点市場と位置づけ、これまでにも生産規模の拡大を図ってきた三菱電機が、中国国営の大手企業「第一汽車集団」傘下の「啓明信息技術股份有限公司」とカーマルチメディア製品の開発・設計・製造・販売会社設立に関する合弁契約を締結したことを17日に発表している。

 このたび設立が発表された新合弁会社「長春啓明菱電車載電子有限公司 (仮)」は、資本金が17,500万人民元(約22.4億円)。出資比率 は「啓明信息技術股份有限公司」が51%で三菱電機が33%、三菱電機(中国)有限公司が10%、コシダテックが6%となっており、設立時期を今年8月に、営業開始を2012年1月に予定している。尚、従業員数は「2015年までに約400名」を計画している。

 三菱電機は「啓明信息技術股份有限公司」と2004年から中国におけるカーマルチメディア製品のソフトウェアの開発で協業体制を組んできたが、同社と合弁会社を設立することで現地での開発力を一層向上させるとともに、今後、カーマルチメディア製品の製造・販売のさらなる強化を目指すことを伝えている。