2010年の広告関連会社の倒産が負債額で過去最悪になったことが帝国データバンクの「広告関連業者の倒産動向調査」で分かった。また、今年も5月に入り増加に転じており、震災の影響による資金繰りへの影響が本格化してきたともみられ「動向を見守る必要がある」としている。
帝国データバンクが15日発表したところによると、広告関連業者の倒産は負債総額1000万円以上が236件と件数では前年に比べ8.5%減少したものの、3年連続で200件を超えたほか、負債総額は373億9400万円と過去最悪になった。
また、負債10億円以上の大型倒産が6件含まれ、今年に入ってからも1月から5月までの間に10億円以上の負債を抱えた倒産が3件発生するなど、広告代理業においては倒産の大型化がみられる、としている。
昨年中の倒産236社の業態でみると、広告代理業が104件と全体の44.1%を占めた。次いで広告制作業が90社(全体の38.1%)、ディスプレイ業が26社(同11%)、屋外広告業が6社(2.5%)などだった。(編集担当:福角やすえ)