̱ヤフーとローソンが連携、ネットと実店舗の相乗効果なるか 

2011年06月13日 11:00

 スマートフォンやタブレット端末の普及などによって、日常生活における情報量が大幅に増加し、複雑化した昨今。インターネットの利点である検索性や品揃えの多様性と、コンビニエンスストアの利点である現物があることや距離的な利便性を組み合わせたサービスの提供を目的として、ヤフーとローソンが9日に連携を発表した。今後両社はそれぞれのプラットフォーム・ノウハウや会員基盤を活用し、ECモールでの連携や、購買履歴の分析、情報と環境を整え、顧客一人一人の嗜好に合ったサービスを提供することなどを目指して様々なアプローチを行う。

 具体的な実施項目は、位置情報サービス「Yahoo!ロコ」での連携や「Yahoo!ショッピング」の人気商品をナチュラルローソンで販売するなど、「Yahoo! JAPAN」のネットサービスとローソンの実店舗との連携や、ローソンが運営するECモール「Loppi(ロッピー)」にて「Yahoo!ショッピング」に出店しているストアの商品(約20,000店舗、約5,000万点)が購入できるようになるなどの、プラットフォーム・ノウハウを活かしたショッピングモールの連携。そして、リアルとネットの連携を促進するための専用スマートフォンアプリの開発・配布(今年12月配信予定)や、おすすめ情報発信(2012年春より随時実施予定)の連携など。

 日本最大のポータルサイトを持つヤフーと日本全国に約10,000店舗を展開するローソンが連携することによって、消費者がどのような価値を得られるのか、期待が高まる。