NEC、新製品「VirtualPCCenter」を発売

2011年06月13日 11:00

 NECは、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルピィシィセンター 以下、VPCC)」を強化し、「VPCC4.0」として9日より販売している。

 今回の強化は、サーバ上の仮想PCとシンクライアント端末間の通信を中継する「セッション管理機能」を拡充するもの。従来、仮想PCへ接続するためには、専用の接続モジュールを搭載した端末を利用する必要があったが、同製品では、自社製のシンクライアント端末に加えて、Webブラウザを搭載した汎用端末からでも仮想PCに接続することが可能となっている。

 また、Citrix(R)社のXenDesktop(R)との連携機能を独自に開発し、同一の仮想PCに対して、RDP/ICAのどちらの接続プロトコルからでもアクセスが可能。ユーザは利用環境に応じて柔軟にプロトコルを選択でき、VPCCの高度な運用管理性を維持しながら利便性を向上する。

 昨今、事業継続や災害対策の観点から、場所を問わずにデスクトップ環境を利用できるシンクライアントシステムのニーズが高まっている。今回の強化はこうしたニーズに応えるものであり、オフィスに出勤できないような場合でも、他のオフィスや自宅などから業務を継続できるように支援するという。

 同社は今後も、VPCC等のシンクライアントシステムを中核とする「クライアント統合ソリューション」を強化し、事業継続基盤の強化やセキュリティ対策、TCO削減に貢献していくという。