テレビやゲーム機、カメラ、携帯電話など、様々なメディアで3Dno普及が進む中、大日本印刷は7日、オリジナルの高精細3D印刷である「DynaCube3D(ダイナキューブスリーディー)」用に、1秒で1,000枚の撮影が可能な高速撮影装置を開発したことを発表した。
「DynaCube3D」は、同社と東京農工大学高木研究室が共同開発した3D印刷で、被写体となる立体物に反射した光線の進み方を印刷上に再現することによって、印刷物上に立体物があるように見せるもの。従来は実在する被写体を特殊な撮影装置を使ってさまざまな位置から1,000回撮影し、3D印刷用の特殊な画像データに変換していたため、撮影時間が約10分と長く、完全に静止する被写体しか撮影することができなかったが、このたび同社は、高速カメラを使用した専用の撮影装置によって、多様な角度からの画像を1秒間で1,000回撮影することが可能な高速撮影装置を開発。これまで困難だった人物などを「DynaCube3D」で表現することができるようになる。
今回の高速撮影装置の開発によって、リアルな立体感を持った3Dの人物ポスターなど、より魅力的で訴求効果の高い販促物を作成することができるようになると同社は発表。尚、印刷物のサイズは、A3~B2に対応し、価格は、例えば、A3サイズで100部製作した場合の撮影から製造までで110万円(税抜き、仕様によって異なる)からを予定しているという。