新・タイヤ外観自動検査システム技術を東洋ゴム工業が確立

2011年06月10日 11:00

 東洋ゴム工業は、中京大学、日本機材、シャープマニファクチュアリングシステムとの共同研究により、タイヤの製造過程で生じる極めて小さな特異点を高精度で自動的に検出する独自の画像処理システムを研究・開発し、技術革新を推進。新・タイヤ外観自動検査システム技術を確立している。

 自動車用タイヤの品質検査は、製品毎に決められた検査規定をもとに自動検査システムと目視による厳格な二重チェックを実施。近年では、タイヤに求められている性能の多様化に伴い、品質チェックが複雑化し、高度な識別能力が求められているという。

 同社は、高度な識別技術を活用したタイヤ外観自動検査システムを、すでに一部の工場で実用化。今回、さらに画像処理におけるシステム技術の進化を実現・確立している。今後、この新・タイヤ外観自動検査システムを、同社グループの全世界のタイヤ工場へ導入展開を行い、同社グループでグローバルに生産するタイヤの品質を世界トップレベルの高い水準で平準化し、供給していく。

 なお、この開発技術について、2011年6月10日にパシフィコ横浜で開催される、「第17回画像センシングシンポジウム(SSII)」で発表を行う。