“森林”テーマにした「エコとわざ」コンクールが開催

2011年05月30日 11:00

 環境トップランナー企業達が企画し、全国の小・中学生からエコなことわざを募集する「エコとわざ」コンクールが今年も開催される。

 キリンビールやライオン、積水ハウス、日産自動車など、環境省から認定された環境保全のトップランナー「エコ・ファースト」企業。夏期の節電対策でも日本の企業を引っ張る36社は、様々な環境保全に取り組む「エコ・ファースト推進協議会」を自主運営組織し、多くの活動を行っている。

 2011年度も「エコライフ・フェア2011」へのブース出展や「グリーンウェーブ2011」への参加などを発表しているが、その中でも昨年度好評を得た「エコとわざ」コンクールの開催が注目されている。

 このコンクールは全国の小・中学生を対象にエコに関連する創作ことわざを募集し、環境保全の大切さを再認識してもらうとともに、その親世代・コミュニティへも拡げていくことを目的としている。昨年度は国際生物多様性年やCOP10(生物多様性条約第10回締約国議会)の開催に合わせ、”生き物”をテーマにして行われ、高い評価を得ている。

 今年度のテーマは”森林”に決まり、環境省・林野庁の後援により『森林に関わる エコとわざ コンクール』と題して6月から募集が開始される。生態系・種・遺伝子と3つのレベルで構成される生物多様性だが、今年はその「生物多様性の10年」のスタートの年であり、また生態系の多様性レベルのひとつ”森林”については、国連が「国際森林年」と定めていることから、正にタイムリーなテーマとなっている。

 東日本大震災の爪痕が大きく残る今、日本の将来を支える小・中学生から発信される「エコとわざ」への関心は高まるに違いない。そして、その声を届けるエコ・ファースト推進協議会の担う役割はとても大きいものになるはずだ。