枝野幸男官房長官を議長とする第1回グローバル人材育成推進会議が26日開かれた。世界を視野に活躍する人材の育成を図り、中長期的な視点から日本経済発展につながるよう、海外留学で視野を広めたいと志向するような日本人学生の増加策などを探る。グローバルな人材育成を省庁横断的な取り組みで推進する。
枝野官房長官は「若い人を中心に内向き志向が強まるなか、日本人学生の海外留学を増やすための方策をはじめ、留学からの帰国者が国内で能力を発揮できる方策(環境づくり)、東日本大震災の影響による外国留学生の日本離れへの対応策などを検討する」と会議の主目的を説明。
文部科学省の鈴木寛副大臣と細野豪志総理補佐官を共同座長とする幹事会で詳細な検討をすすめ、6月中に中間的取りまとめを行い、年央の政策推進の全体像に取りまとめ結果を反映させたいとした。
文部科学省によると、日本人学生に内向き志向がみられ、日本人の留学生は2004年の8万2945人をピークに2008年には6万6833人にまで減少している。背景には留学帰国後の就職問題など多くの課題があるとみられている。(編集担当:福角忠夫)