日立製作所は23日、森ビルに入居するテナントの電力やガスなどのエネルギー使用量を可視化する「エネルギーWEBシステム」を開発し、納入したことを発表した。
「エネルギーWEBシステム」は、日立の環境情報収集システム「EcoAssist‐Enterprise」(エコアシスト エンタープライズ)に、森ビルが長年培ってきたテナント運用や省エネに関するノウハウなどを織り込んで新たに開発された。同システムは、森ビルが所有する約80棟のビル内にある約1,300のテナントの電力や水などのエネルギー使用量を自動的に集計し、数値やグラフで表すことによって、個々のテナントに自らの省エネ努力の結果を容易に把握させることができ、それによってビル全体のエネルギー管理の効率化と環境経営への取り組みを推進していく。
今回の発表にて日立は同時に、「エネルギーWEBシステム」にクラウドコンピューティングを活用することで様々なビルに適用するシステムとして再整備し、新しいビル省エネサービスとして提供していく事業を2012年度より森ビルと共同で進めていくことを伝えている。