原発事故検証委 委員長に失敗学の畑村氏

2011年05月25日 11:00

 仙石由人官房副長官は東京電力福島第一原発、第二原発の事故原因と事故被害の原因を中立的な立場から調査、検証し、被害の拡大防止や同種事故の再発防止に向けた政策提言を行う「東電福島原発事故調査・検証委員会」の開催を24日、閣議決定したことを受け、記者会見で、委員長に失敗学の第一人者で東大名誉教授の畑村洋太郎氏(70歳)を総理が指名する旨語ると共に、委員会の事務局長には検察官をあてる考えを述べた。

 仙石官房副長官は、検証委員会が事故調査検証という任務を負っていることから、高い識見を有すること、利害関係がないことなどを重視した結果、「畑村氏が最も適任」と説明。他の委員会委員については「委員長と相談しながら選任していく」考えを述べた。

 畑村氏は失敗の分析を通して失敗から有用な活用を提起。「失敗学のすすめ」などの著書でも知られている。