中国では現在、急速な人口の増加や高い経済成長を背景とした水需要の急激な増加によって、水質の向上や下水・工業用水の再利用率の向上が求められており、水関連ビジネスの急速な拡大が見込まれている。
そんな中、オリックスが中国本土で上下水道ビジネスを展開する中国水務集団有限公司(以下:中国水務)から、第三者割当増資により発行済の約14.5%(希薄化後)の株式を取得することを20日に発表した。中国水務の事業拡大を資本面でサポートするとともに、日本企業の持つ優れた技術やノウハウの橋渡し役を担うことで水ビジネスに参画する。
中国水務は、中国の20以上の中小地方都市において上下水道施設の運営・管理およびその周辺業務を行う、香港に本社を置く水関連事業会社である。直営の施設だけでなく、上下水道施設を運営する地方政府傘下の国営企業にも出資を行っており、設備の改善や運営ノウハウの提供によって運営施設の展開を図っている。
尚、今回の株式の取得は、19日に行われた中国水務取締役会において、香港証券取引所の認可を前提にオリックスを引受先とする第三者割当増資が決議され、来月上旬までに実施される予定となっている。