三菱電機は18日、大西洋を横断する光海底ケーブルシステム「TAT‐14 Cable Network(以下:TAT‐14)」の事業主体である「TAT‐14 CN Purchasing Consortium」より、同システムの40Gbps波長増設プロジェクトを受注したことを発表した。大西洋横断システムの40Gbps化は世界初となる(同社調べ)。
「TAT‐14」は、米国の東海岸2ヵ所と欧州5ヵ国を結ぶ総延長15,000キロメートルの光海底ケーブルシステムで、10Gbps光伝送技術を導入した2001年の建設以来、欧米各国相互の国際通信を支えている。一方、近年の国際間の通信トラフィック需要の急増によって40Gbpsへの高速大容量化が急がれていた。
三菱電機は、1990年に光海底中継器回路の開発に着手し、99年には世界初となる10Gbpsの光海底中継器と陸上端局装置を商用化するなど、光海底ケーブルシステム事業において実績をあげてきた。「TAT‐14」に関しても建設当初より参画しており、これまで蓄積してきた長距離光伝送技術に裏づけされた高い品質と信頼性によって、今回の40Gbpsへの増設を受注に至った形だ。