ソフトバンクテレコムやオラクルなど、クラウド事業で協業

2011年05月20日 11:00

 ソフトバンクテレコム、PSソリューションズ、オラクル・コーポレーション、日本オラクルはクラウド事業で協業し、企業向けIT基盤サービス「ホワイトクラウド エンタープライズ PaaS powered by Oracle」のベータ版サービスを、2011年夏より提供開始する。

 同サービスはソフトバンクテレコムが提供する企業向けクラウドコンピューティングサービス「ホワイトクラウド」において、オラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata(以下、『Exadata(エクサデータ)』)」とクラウド・マシン「Oracle Exalogic Elastic Cloud(以下、「Exalogic(エクサロジック)』)」で構成。高度なデータ管理技術、システム統合技術をフル活用することで24時間365日安全に稼動する負荷の増減が激しい企業の情報システムを構築する環境基盤を必要なときに必要なだけクラウド型で提供している。同サービスによって、ユーザーは投資リスクを抑制しながら、OSやデータベースの管理をすることなく即時に業務継続に必要なIT基盤を利用することができるようになり、省エネルギー対策や事業継続計画(BCP)や、データ保護であるディザスタ・リカバリ(DR)対策などのさまざまな経営課題への素早い対応が可能となるほか、成長戦略を推進するための自社のビジネスに注力することが可能になるという。

 ソフトバンクグループでは、オラクルの「Exadata」を短時間で高度かつ大量の情報処理を統合して実行するエンジニアド・システムとして2008年よりグループ内で導入しており、この利用実績からソフトバンクテレコムが提供する企業向けクラウドサービス「ホワイトクラウド」において、お客さまのサービスをさらに拡張できる戦略的な技術基盤として「Exadata」と「Exalogic」を採用。今回、ソフトバンクテレコムとPSソリューションズは、世界のデータベースシェア第1位のオラクル・コーポレーションおよび日本オラクルとテクノロジー・パートナーとしての協業体制を組むことで「Exadata」と「Exalogic」のリソースを、世界で初めてクラウド型による時間単位の従量課金で提供することを実現している。

 同サービスの運用については、PSソリューションズのオラクルスペシャリストのほか、日本オラクルでも専任体制を組織して実施。また、システム管理に「Oracle Enterprise Manager」を採用することで、オラクル製品を使うユーザーへプライベート環境と同じ運用管理性を提供し、セキュリティーの確保にはオラクルのデータベース・セキュリティー製品を採用。データの機密性と保護、法規制遵守などを実現した安全なコンピューティング環境を提供する。

 なお今後は、2011年秋ごろに「ホワイトクラウド エンタープライズ PaaS powered by Oracle」の正式なサービス提供を開始する予定だという。