大日印、UHF帯ICタグと顔認識装置を合わせた商品監視システム開発

2011年05月13日 11:00

 大日本印刷は、UHF帯ICタグと顔認識装置と組み合わせた、万引き防止のための商品監視システムを開発したことを発表している。今後、グループ会社の丸善・丸の内本店の洋書売場に同システムを設置し、2012年4月まで共同で実証実験を行う。

 今回開発されたシステムは、ICタグを商品に貼付し、未精算の商品を持ち出した場合、店舗出口のタグ検出用アンテナがICタグを検知して、その人物の顔を監視カメラで撮影。その人物が再び来店した時に、顔認識装置で照合した結果を店員や警備員に警告し、万引きを未然に防止するというもの。同システムの開発に関しては、通信距離が5~10mと長いUHF帯ICタグを、誤検知を最小限に抑えるようICタグ読取ロジックを改良している。1点ごとに異なるIDを付与したIC他グを商品に貼付することによって、持ち出された商品を記録することも可能だ。さらに、UHF帯ICタグは通信距離が長く、商品管理に適しており、システムを追加することで棚卸や在庫管理といった煩雑な業務も効率化できるという。