東京中小企業家同友会は、電力不足による夏の節電対策に備えた中小企業のための節電対策簡易マニュアルを発表した。
この節電マニュアルは、経済産業省中小企業庁とも相談・連携を図りながら作成。各社が作成する節電行動マニュアルの参考のひとつとして活用できるものとなっている。主な内容は、節電を行うにあたり、すぐに行動できる内容を5段階にまとめるほか、オフィス機器のメンテナンスや、節電工事を行うことでの電力利用の削減、さらには省エネに関する相談窓口や各種助成金制度をわかりやすく一覧表示。中には、オフィスで使用する電気機器の一般的な使用電力・待機電力やエアコンの消費電力の計算の仕方までも紹介している。また、省エネを追求した会社の事例も紹介し、節電に対する意識改革も期待される。節電行動計画を策定した企業には認証ステッカーを無料で送るという。
同マニュアルでは各社で作成する節電マニュアルの作成方法も具体的に示しており、この夏の節電対策のみならず、将来的な省エネルギー活動につながるマニュアルであるといえるだろう。夏の電力不足をきっかけに、今後多くの企業での節電活動が活性化されることが期待される。