黒田電気、さらなる海外への事業展開とグループ経営の強化を推進

2011年05月09日 11:00

 昨今、中国やインドを始めとする新興国の需要拡大に支えられ、黒田電気の主たる顧客である日系エレクトロニクスメーカー各社においても、海外への積極的な展開が活発化している。

 黒田電気は、国内34拠点に加え海外11カ国24拠点に事業展開。販売先・仕入先双方の海外展開に迅速に対応するため、今後さらなる海外への事業展開とグループ経営の強化を推進している。このようなグローバル展開を積極的に進めつつ、顧客に対するサービスの向上を図るためには、国内のみならず海外関連会社も含めたグローバルな情報基盤の構築が必要不可欠となっており、さらにグループ企業間のシナジー効果を高め、売上高の拡大と収益性の向上を図ると共に、グループ全体としての経営管理機能を強化することを目的に、今般、黒田電気は新基幹システムの導入を決定したという。

 黒田電気は、この新システム構築のために今後3年間で、総額約26億円を投資。新基幹システム導入プロジェクトは、2010年11月に開始しており、2013年4月には第1期システムが稼動、以後は順次グローバルベースでの情報基盤の統一を進めていく。

 今回の基幹システム刷新では、システムインテグレータのTISがシステム構築を支援。同システムにはSAP社の基幹業務ソフトウェアの「SAPR ERP 6.0」と統合BIソフトウェアの「SAPRBusinessObjects?」を採用し、海外事業を含めグローバル化に対応したグループ経営管理を実現するシステムの構築を目指す。